嫌われた「排除の論理」ー代表辞任した小池知事は、結局なんて言えばよかったの?

小池百合子都知事が希望の党の代表を辞任しました。

そもそも知事が希望の党を立ち上げたのは何故だったのかというと、都議会議員選挙での大勝を受けてのことで、国民の意思が政権交代に向かっている状況を察知していたからこその行動でした。

事実、野党候補を一本化できていれば現状でも63議席を上乗せ出来ていましたし、野党分裂という迷走を見せていなければもっと増やせていた可能性もあったはずです。

結果的に民進党を分裂させてしまい大敗し、代表を辞任した前原さんも、勝算もなく適当に合流したのでは決してありませんでした。

「排除いたします」という強烈な一言が生み出した分裂と大敗-

自分の主張を伝えたい時、人はどのようなものの言い方をすればいいのでしょうか。

あみねこ
なんかムズカシイ話が始まったニャ!正直読んでも何が言いたいかよく分からないニャ…
あみ
簡単に説明しますね。選挙は多数決です。
今のリーダーににそのまま続けてほしい人が10人と、他のリーダーに代わってほしい人12人がいたとします。

これで、新しいリーダー候補が1人なら、10対12なので新しいリーダーに変わりますね。

でも、新リーダー候補が2人以上いて、12人はどの人に投票したらいいか分からなくなりました。
変えたくない10人は迷わず元の人に投票します。
そうすると…

あみねこ
分裂なんかしなきゃ良かったんニャン!
あみ
新しいリーダーになって欲しかった人達からしたら、そうなりますね。
今回の選挙では、このような現象が起こっていたようです。

今回はその分裂を引き起こした「排除いたします」という難しい姿勢を通したい時は、どのように伝えればいいのかについて考えてみたいと思います。
これは、どのような人間関係においても使える方法なので、難しいかもしれませんが最後まで聞いてみてくださいね。

あみねこ
ちょっとだけ興味が沸いたからなんとか頑張ってみるのにゃ・・・

立憲民主党の人気の秘密

10月3日に立ち上がったばかりの立憲民主党は、衆議院で野党第1党となりました。

短期間にこれだけの支持を獲得できたのには、党首である枝野さんが、2011年の震災時、#枝野寝ろのハッシュタグが生まれたTwitterでネタとして扱いやすい土壌をすでに持っていたこと、6年経った今でもTwitterは衰退せず一定の利用者を確保していたことなどの要因により、多くのフォロワー獲得に成功したことに端を発していたと考えられます。

またこのハッシュタグの亜種(#枝野立つ、#枝野見えない、など)が今回の選挙で次々と生み出されており、お祭り好きなTwitterユーザーの心をつかむのに必要な要素を満たしていたことも、さらにフォロワーを獲得し続けるのに一役買っていたはずです。

党首である枝野さんの応援演説を、「東京大作戦1019」などと呼び、まるで何か楽しい事のイベントのようなイメージ作りをしたことも、本当に盛り上がっているのかな?というワクワク感をもたらし、ライブ会場やフェスに行くような気持ちで応援演説を見に行ったという人たちを産みだしました。

もちろん、立憲民主党のフォロワー数が自民党に迫る勢いで増え続けているというニュースを見て、興味本位でフォローしていただけの人もいたはずです。

SNSというものの影響は最早現実を左右する重要な要件になって来ています。
立憲民主党は、そのような世代の選挙の始まりの象徴となりました。

こういったSNSによる発信が受け入れられたことや、スタイリッシュなデザインからなる政党ロゴ、ポスターなど、外側の魅力が広く受け入れられたことも、立憲民主党の人気に影響しているように見受けられます。

ですが、見た目や勢いだけでここまでの熱を生み出すことはできません。
期待をさせる外側に見合うだけの内側があればこその盛り上がりのはずです。

その内側にあったものが、まさに「排除いたしません」の姿勢です。
有権者である国民一人一人が主役である、あなたが必要ですという主張を繰り返して、「自分が参加しなければ」という気持ちを呼び起こすことに成功しました。

信念を貫いての分裂から始まったばかりの立憲民主党ですが、大きな権力を手にする時が来てもこの姿勢を貫くことが出来るかが、真価を問われる時となることでしょう。

人は、縛られれば縛られるほど反発する

さて、失速してしまった希望の党そして都知事はどうでしょうか。

都知事は結局衆院選に出ないといった信念の不透明さや、政策も与党との違いを明確に出来ていなかったりと、人気失速の要因といえそうなものは多々ありますが、これらだけでは分裂まで起こすことはなくここまでの大敗には結びつかなかったはずですし、立憲民主党も生まれていなかったのかもしれません。

「排除いたします」

強烈だったのはこの一言ですね。

このような言葉が、何を排除するかどうか以上のインパクトを持って受け止められ「こんな言葉を使う人なのか」という失望に繋がってしまったように見受けられます。

けれど、人が自分の主張をハッキリさせるためには、時には受け入れられないものを明確にする必要があります。

では、どのように伝えると、一番相手に届くのでしょうか。

人は、縛られれば縛られるほど反発します。

薬物依存症の人に対して、家族や友人総出で「やめなければ縁を切る」と脅しても、やめられません。
そうなってしまった背景を含め、「全てを受け入れる」というほど、やめられるものなのです。

つまり、本当に否定したいものがある時、捨てて欲しい習慣がある時、「排除をする」「否定をする」ということを表に出さず、逆に「受け入れる」ことにより目的を達することが出来るワケです。

自由を与えれば与えるほど人はその人のために動きたくなります。

使う言葉は違っても、目的は同じ・・・そのような時は効果的な方を選択することをお勧めいたします。

それが、否定をせず、肯定をする、ということなのです。

主張したい時ほど、否定的な言葉を使わない

「悪口を言う人は出ていけ」

「悪口を言わない人が好き」

この2つの言葉は、全く同じ考え方を表していますね。
けれど、受ける印象は全く違います。

けれど、否定されることによって人が動きたくなることはありません。
否定によって人を動かすためには、マインドコントロールを完成させて支配するほどのよっぽどの労力が必要になります。

逆に肯定することで人は喜んで動きます。

つまり、小池都知事の場合、

「改憲や安全保障条約に賛成しない人を排除いたします」

ではなく

「改憲や安全保障条約に賛成する人を受け入れます」

と言えばよかったのです。

内容は全く同じですが、受け取られる印象は180度違ったものになっていたことでしょう。

当たり前の事を言っているようですが、私たちはこのような間違いを日常的に犯してしまっています。
子どもに言うことを聞いてほしくて・・・
恋人の気を引こうとして・・・
否定的な言葉を使ってしまうことがあります。

けれど、本当の目的は、相手を否定することではなく、自分の言葉を聞いて欲しい、という部分にあるはずです。

だとしたら、そうであればあるほど、否定的な言葉を使いそうになった時、肯定的な言葉に言い換えてみてください。

特に、力のある立場にいる人は注意が必要です。
先生と生徒、親と子、上司と部下など、立場の違いが明白な関係の中では、強い立場にいる方から積極的に肯定的な言い方をするように心がけるのが、人間関係を円滑にするためには望ましいです。

上下関係だけではなく、友人知人関係・夫婦関係・恋人関係・・・どのような人間関係にも、この方法は応用できます。
政治家の方だけではなく、円満な関係を保ったまま自分の主張をしたい方は、ご参考にされてみてくださいね。

 

人に自分の主張を伝えたい時
  • 人は、否定されればされるほど反発する。
  • 目的は、相手を否定することではないと心得る。
  • 否定的な言葉が浮かんできても、肯定的な言い方に言い換えて目的を遂行する。

 

具体的な肯定的な言い方についてや、円満な人間関係を築くためのご相談は、カウンセリングもご利用ください♪

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2017.10.24

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