物を捨てられない家族へのストレス…自分の主張をはっきり伝える方法

物への価値観の違いは、同じ空間に同居する者としてはとてもストレスがかかります。

一緒に暮らしている家族が物を捨てられない人だとしても、自分も物が多いことが気にならなかったり、許容できる範囲で済むうちはいいですね。
でも、許容できないほど溜め込む家族がいた場合、捨てたい側はどうしても我慢を強いられることになります。その上、自分の物ではないので簡単には解決できないという深刻な悩みの種になってしまいかねません。

そのような時に、どう伝えればいいのでしょうか。

そして、伝えてもどうしても意見が一致しない時、捨てたい側に出来ることはなんでしょうか。

勝手に捨てられれば捨ててくれないのと同じストレスがかかる

最初に確認しておきたいのは、自分が我慢出来ないからという理由だけで、いない間に勝手に捨てるなどということはしてはいけません。

勝手に捨てたくなるほど思いつめている時点で、どんなに我慢をしてきたか、察するに余りあります。

けれど、他人のものを勝手に捨てるのは、家族であろうと絶対にしてはいけないことの1つです。

冷静に考えてみて欲しいのです。
家族以外の人のものを勝手に捨てますか?
するわけがないですね。
落ちているものでもちゃんと拾って届けるし、持ち主に届くとうれしいほどのはず。

でも家族なら勝手にしていい、などということはあり得ません。
していい、と感じてしまうとしたら、相手を自分と同化させてしまっていることに気がつきましょう。

ここで注意したいのは、「子どもの物」について。
子どもの権利は親が守っていると同時に、物の管理もある程度親がしています。
特に小さな子供に管理できることではありません。
子どもの持ち物に対してまで、捨ててはいけないという風に思いこまないよう気を付けてください。

相手は、別の人間です。

家族でも、相手はあなたではない独立した人。
その人の持ち物は、その人の持ち物。
持っていたいという気持ちも、その人の気持ち。
その人の権利を侵害してはいけません。

ただ、ものを勝手に捨てたくなる原因は、相手が自分の快適な空間を脅かすという侵害をしてきているからではないでしょうか。

それは、勝手に捨てるなどの突飛な行為により相手を傷つけてでも自分の主張をしなければ…!と思い詰めるほど我慢する必要のないところ。
そこまで行ってしまう前に、しっかりと権利を主張していきたいところです。

けれど相手がやってきた権利の侵害に対して復讐するようにして物を捨てても、お互い幸せになれないことは明白ですね。

では、どうすればいいのでしょうか。

物があるとどうして嫌なのか、捨ててどうしたいのかをはっきりさせる

まず、物を捨てることでどうなりたいのかをはっきりさせましょう。

何のために捨てるのですか?

「ただ物を捨てる」のが目的ではありませんね。

物を捨てて、スッキリしたいから、掃除を楽にしたいから、快適な空間で過ごしたいから…など、要するに、快適になりたいからではありませんか?

快適になって、どうしたいのですか?

幸せな気持ちで、毎日を過ごしたいのですよね。
そして、できれば家族に対するストレスを捨てて、仲良く過ごしていきたいのではありませんか?

それは、勝手に物を捨てることで達成されるのかどうか、考えてみてください。

勝手に捨てるという権利の侵害を行った後に、人間関係に問題が起こるのは当たり前のことだとは思いませんか?

これでは快適どころか、余計なストレスを生み出す結果になってしまいます。

ものを捨てる作業はとても大変なことです。
量が多ければ多いほど、途中で何をしているのか分からなくなる時もあるでしょう。心身への疲労ものしかかってきます。
そのような状況に加えて、家族との間にいさかいを作ってしまったとしたら…ただ自分が辛くなるだけです。

自分のためにも、このような状況は回避しなければなりません。

でも、捨てられない人というのは、ちょっとやそっとでは捨てることを許してくれませんね。
穏便に、でも自分の考えをはっきりと伝えなくてはいけません。

自分と相手の権利を守りながら、自分の主張をはっきりと伝える

主張をして行く時は、順番を守りましょう。

まず、自分がどうしたいかを自分1人の都合だけで考えて、どう変えたらいいのかをはっきりさせます。

ものをなるべく捨てたいと確信したとします。
そして、どの程度まで捨てたいか、どの程度なら許せるかも、大体のイメージを掴んでおきたいものです。

でも、そこでこの思いは自分だけのものであり、相手の思いではない、とハッキリ自覚しましょう。

そして、掃除が大変、見ていると圧迫されるなど、自分にとっての一番辛い部分を伝えます。
決して脅したり、声を荒げたりしないでください。
それだけで冷静に意見を聞けなくなるのが人間です。
ここは、相手が取り乱しても負けないようにしてください。
相手を責めるのではなく、ただ、自分の困っていることをなんとかしてほしいという姿勢で事実を伝えます。

そして、出来れば捨てた後にどのように幸せな日々を送れそうかという希望についても伝えてみたいものです。
相手が男性であれば、自分の困りごとを解決してくれるという一大事業に対する感謝を、女性であれば、普段から話をよく聞いて、機会を見つけては小さな贈り物をし、好意や褒め言葉を送り続けることも効果的です。

相手がどうしても折れない時は、少しずつ捨てていく提案をします。
自分はこれほど大変だから、ここの部分は折れて欲しい、という風に具体的な物に対する提案を続けます。
古くなった書類、何年も全く着ない服など、捨てるハードルの低そうなところからお願いしてみましょう。

それでも折れない時、例えば掃除の労力を軽減したいのなら、相手に掃除の仕事を任せます。
もしくは自分のゆるせる範囲で相手が物を置いていいスペースを限定し、自分の空間に対する権利と心の安定を守ります。

相手も捨て方が分からなかったり、捨てて欲しい側の苦しみが分からないという場合があります。
何が不快かは人によって全く違うので、言わないと何事も伝わらないのです。
そのような時は、脅すことなくでもはっきりと具体的な主張をして行くことで、少しずつ改善してくれる可能性があります。

骨の折れる作業ですが、自分の権利を守るためにも、心の平穏のためにも、ブレずに伝え続けましょう。

どうしても、全く変えてくれない時

このような段階を踏んで、捨てたい側の権利をハッキリと主張しても、まったく変えることが出来ないこともあるでしょう。

その場合、捨てられない人は、相手の権利の侵害を続けるという選択をすると決めたことになります。

これは、捨てられない側のしてはいけないことです。
どうしても今の状態を保ちたかったら、距離を取らざるを得ないという事を、ここに来て考える必要が出てきます。

相手がどうしても変わりたくない時、他の人が変えることはできません。
侵害して物を勝手に捨てても、より関係を悪化させ、そのストレスから余計物を溜め込ませることに繋がりかねないのです。
相手の権利を侵害してまである状態に留まるという時、それによって心の安定を保っている可能性があります。
このような時、捨てたい側が何を提案しても、脅しても、変えることは出来ません。
捨てられない側が、変わりたいと思うしかないのです。

けれど、侵害されたまま関係を保つのが限界だとしたら、そこから離れるのも、全くの自由です。
留まることも、もちろん自由。

辛い現実ではありますが、自分にとって一番いい方法を、自分の意志で選択してください。
その時、耐えられなかった自分が悪いのではないかなどと、自分を責める必要はありません。

誰も、物のことで心まで傷つけ合うというのは本意ではないはず。
お互いがなるべく傷つかず、譲歩し合える所を探していきたいものですね。

 

物を捨てられない家族がいる時に
  • 勝手に捨てるという復讐では、自分に余計なストレスをかけかねないと知る。
  • 捨てることでどうなりたいかをはっきりさせ、その希望の生活の状態を伝える。
  • ハッキリと権利を主張しても侵害が続くなら、距離を置くことも考える。

 

どこまでが自分の権利になるのかなど、個別の事例についての細かい考え方はカウンセリングをご利用ください♪

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2017.10.24

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